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である。
ここでは、世界遺産の指定が、どれほど新たな交流を生んだのかという問題意識で、来島者の動向に着目する。種子・屋久観光連絡協議会の調べによると、屋久島への来島者は順調に伸びている。95年度の来島者は25万6,645人で、対前年度比9.9%増だった。交通手段は、船20万3,231人、航空機5万3,414人で、船が全体の79.2%を占めている。
過去9年間で最も伸びが大きかったのは89年で対前年度比40.4%増えた。90年度以降は91年度の18.3%増、93年度の13.4%減を除いて10%前後の伸びを示している。93年度に減少したのは、夏に集中豪雨と大型台風が襲来したためである。世界遺産に登録した93年12月11日以降、来島者が極端に増えているわけではない。
むしろ来島者は、高速船が就航するなど島への輸送力が増強されたときに伸びており、世界遺産への登録や文化村づくりなどによって、大きな伸びを示しているわけではない。ただ、世界遺産への指定後は、従来、端境期だった10、11、3月などに島を訪れる人の増えていることが、屋久島への入り込み客の調査(図表6)で分かる。
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